アスペルガー症候群、それは……

妻と結婚してはや20年弱。そして、妻がアスペルガー症候群と知ったのは今から4年ほど前のことでした。

単なる精神病としか考えていなかった私にとって、このアスペルガー症候群の怖さ、そして言葉では言い表せないほどの理不尽さを、それこそ1年365日少しも気が休まる時もないまま受け続け、今日に至っています。

 

 

で、気がついた時には自分の精神はもとより、人生そのものがボロボロになってしまいました。

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人として致命的な欠陥がある障害

周知の通り、アスペルガー症候群は先天性の障害なので治す術はありません。

だからこそ障害と「上手に」付き合っていく必要があるのですが、哀しいかな、アスペルガー症候群の人は「相手を思いやる」という、人が人であるために必要なものを持ってないので、いくら周囲の人間が譲歩しようとも、どんなに救いの手を差し伸べようとも、その行為が何を意味しているのかあまり理解できないので、対人関係=コミュニケーションに大きな隔たりが生じてしまうのです。

となると、知らずのうちに孤立無援となっていくのは明白ですよね?

 

 

人間は一人では生きていけるはずもなく、どんな形でもコミュニケーションをとりながら生きているのですが、アスペルガー症候群の人はこの部分が著しく欠落しているため、極論、人として致命的な欠陥を抱えている、なんとも表現しがたい障害者なんです。

 

救いの手は、無い

この際ハッキリ申し上げますが、アスペルガー症候群に対しての社会保障は皆無に等しいのが現実です。

せいぜい精神障害者手帳がもらえるのが関の山で、手帳があるからといってなんの恩恵も受けられませんし、卑しい言い方をすれば、人間らしく生活できる最低限の保障すら受けられません。

まぁ、こればかりは国が決めた法律なので従うしかありませんが、仮に生活保護のような金銭的な保障を受けられたとしても、それだけでは根本的な解決にはならないでしょう。銭金云々の問題ではないんです、アスペルガー症候群の人を社会で生活させるには……。

理想を言えば、アスペルガー症候群の人に特化したコミュニティを構築し、その中で生活していくのがベストなんでしょうかね。

 

 

 

そう言うと隔離とか差別するのかと誤解を招くかもしれませんが、無理に一般社会で生活していくことで、障害を抱えた本人はもとより、定型発達の人も多大なるストレスを受けてしまうわけであり、となれば、果たしてそれが健全な社会生活を過ごしている状態なのかどうかと聞かれれれば、答えは「否」と言わざるをえません。

そんな中で生き続けるのは、ある意味生き地獄とも言えますが(苦笑)

 

それでも「生」を選択する理由

人によっては、この状態まで堕ちてしまえば「死」を考えてしまう方もいると思います。

いや、アスペルガー症候群に限らず、実際、障害を苦にして自ら命を絶つ人は少なくないのですから、むしろそう考える方が自然な流れなのかもしれません。

それでも私は「生」を選択し、今もこうして生きています。それはなぜなのか?

良いか悪いかはわかりませんが、少なくとも自分の心のどこかには、まだポジティヴな部分が残っているからなのでしょう、自分勝手な判断で自らの手で人生を閉じたくはないと考えているからなんです。

 

 

例えば家族であったり、昔からの友人であったり、関わり方の深さに関係なく、いい歳したオヤジが未だ陽の光を浴びることなく地を這う生活を過ごていても、私の存在を心から許し、そしてはちんと認めてくれる人がいる以上、精一杯生きるのが人としての道理ですもんね。

自身の人生に対して諦めの気持ちがないといえば嘘になりますけど、それでも私はできる限り「生」を選択すると思います。そんな大切な人達を悲しませるだけの人生なんて、それこそなんの意味も持たなくなってしまうはずです。

 

生きることをシンプルに考えた結果

私は凝り固まった宗教観は一切持っていません。

「神様は存在してるかもしれない」と思うことはあっても、目に見えないものにすがるほど残念な頭は持っていないと自負していますが、「どうして自分はこの世に生を受けたのか」と考えてしまうことはあります。

それと同時に、「どうして障害を持って生まれてきてのか」と毎日のように考えるようになったわけですが、それこそ永遠に答えが出せない事象だと思うので、最近はあまり深く考えないようになりました。

「これもまた運命」と簡単に片付けて……と言うより、考えたところで時間の無駄と割り切っているのが正解でしょうか。

何も変えられない事実を変えようとしたところで、そこから得られるものは何もありませんし、ならばもっと別な何か、そう、人生を豊かにすることに時間を割いた方がずっと有意義だと考えるようになった次第です。

実はこれ、ブログ更新が滞っている一番の理由でもあるんです。

ブログ書くことより、他にやることがたくさんあるだろ、自分

 

と。

もっと分かりやすく言うと「私たち夫婦がこれからも生き続けるために何が必要なのか」という部分をシンプルに考え直したんですが、少なくとも、治りもしない障害のことにこれ以上気を遣いたくはなくなったんです。本当、考えれば考えるだけ無駄なんですよね、おかしいぐらいに。

ただ、最後に一つだけ声を大にして言いたいことがあります。それは

絶対にアスペルガーという障害を抱えた人を伴侶にするなよ!?

 

ということです。

それでも一緒になりたいというのであれば、大げさでもなんでもなく「十死零生」の覚悟を持ってして付き合ってください。

「途中でリタイアすりゃいいや」なんて中途半端な気持ちでは、とてもじゃないが生きていけません。(経験者は語る・笑)

 

 

人は、誰しもが幸せになる権利を持っています。

どんな重い十字架を背負おっていようとも、それが運命である以上は人は生き続けなければなりません。それが人生の最大の命題である以上、誰もが避けては通れない道です。

そうそう、もし道を外しそうになったら、こんなしょうもないオヤジでも生きていけるんだと、自信を持ってください。適当でもなんとかなるもんですよ、人生ってやつは。

 

それではみなさん、また逢う日まで!!

 

 


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Posted by チャーリー